タカコの怪談
ナツのツボミ第5話にて、タカコが語る清華女学院湘南高校にまつわる「てるてる坊主の怪談」。
誰にも口を挟ませず、2分半に及ぶ長セリフを完璧に言い切る、福井裕佳梨にとってシリーズ最大の見せ場となります。
では、てるてる坊主の呪いとはどんな内容なのか。今回は、その全文を書き起こしてみました。
怪談全文
この学校のウワサ、知ってる?
中学の同級生が言ってたの。
たかちゃんの行ってる高校に変なウワサがあるって。
ウワサ、なんだけどね。
昔、この学校の2年だったコ。
そのコがあるときから突然、振り返るようになったの。
「いま、呼んだ?」って。
誰も後ろにいないのに。
そんなことが何日も続いて、みんな気味悪がっていたら、そのコがある日突然、姿を消したの。
みんなで探していたら、いたのよ・・・地下室に。
てるてる坊主みたいに、首を吊って。
遺書とかは何もなかったけれど、警察は自殺ってことですぐに処理してしまって。
でも、死んだそのコは、それじゃあ納得できなかったみたいで。
わかってくれそうなコの後ろで、ずっと待ってるんだって。
そして、何かのメッセージを送るの。今でもそのコは、わかってくれそうなコの後ろで、じっと待ってるって話なんだけどね。
疑問点
赤字にした部分が、気になる点。「行ってる」「言ってる」。「あるときから突然」「ある日突然」。「ずっと待ってる」「じっと待ってる」。
ややこしい繰り返し。韻を踏んでるとか、そういうんじゃなく、見返すたびに、なんかいちいちひっかかる気になる言い回し。聞いててイライラする。音として美しくない。
台本なのか。アドリブなのか。それともセリフを一字一句覚え切れなくて微妙な違いになったのか。いずれにせよ、せっかくの名シーンなんだから、もっと言葉にこだわってほしかったところでです。