第4話より。部室にて、新入生勧誘の準備中。ヒトミ(林知花)はビラ作り。エリ(永田杏奈)は看板作り。タカコ(福井裕佳梨)は写真のチェック。そして、ユキ(橋本真実)だけが、ボーっと心ここにあらあずといった感じでバスケットボール手に持って。
とまあ、そんなシーンでの、この4人の「セリフ割り」について、ちょっと面白いところがあるので、ここで解説してみます。
以下に書き起こしたのが、ヒトミの書くビラを覗き込んだタカコがある疑問を抱き、それを口にしたところからの一連の会話です。
タカコ 「ねぇ、幽霊部員って、募集するものなの?」
(A) 「しないよね、フツー」
(B) 「えっ!?書いちゃった」
(C) 「なんで~」
タカコの問題提起で、はじまります。
このシーン、タカコのセリフ以降のセリフA、B、Cともに、映像はユキの表情を捉えており、話者は一切映らないようになっています。
となると、声だけで、会話が進行していくため、誰がどのセリフを発していたのか、一見ではなかなかわかりずらくなっています。そこで、クイズです。
問.「(A)(B)(C)の発言者を答えよ」
答えは―――
(タカコ) 「ねぇ、幽霊部員って、募集するものなの?」
(ヒトミ) 「しないよね、フツー」
(エ リ) 「えっ!?書いちゃった」
(ヒトミ) 「なんで~」
消去法でみていきます。まず、質問者がタカコ。また、ユキは蚊帳の外。となると、「しないよね~」「書いちゃった」の掛け合いは、ヒトミとエリということになります。
これ、なにがわかりずらいって、ヒトミがポスターを直接書いてるのに、「幽霊部員」の部分の記述のみ、エリの仕業という点。
ということで、エリは、看板を直しているんで、一見「ポスターはヒトミ1人で仕上げた」ように見えますが、共同作業ということになり、会話の話者は、以上の通りとなります。