ナツのツボミ日記

女子高写真部の日常を描いた伝説の学園ドラマ『ナツのツボミ』(2000年NTV)の思い出サイト付属ブログ

幽霊部員

第4話より。部室にて、新入生勧誘の準備中。ヒトミ(林知花)はビラ作り。エリ(永田杏奈)は看板作り。タカコ(福井裕佳梨)は写真のチェック。そして、ユキ(橋本真実)だけが、ボーっと心ここにあらあずといった感じでバスケットボール手に持って。

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とまあ、そんなシーンでの、この4人の「セリフ割り」について、ちょっと面白いところがあるので、ここで解説してみます。

以下に書き起こしたのが、ヒトミの書くビラを覗き込んだタカコがある疑問を抱き、それを口にしたところからの一連の会話です。

タカコ 「ねぇ、幽霊部員って、募集するものなの?」

 (A) 「しないよね、フツー」

 (B) 「えっ!?書いちゃった」

 (C) 「なんで~」

タカコの問題提起で、はじまります。

このシーン、タカコのセリフ以降のセリフA、B、Cともに、映像はユキの表情を捉えており、話者は一切映らないようになっています。

となると、声だけで、会話が進行していくため、誰がどのセリフを発していたのか、一見ではなかなかわかりずらくなっています。そこで、クイズです。

問.「(A)(B)(C)の発言者を答えよ」

答えは―――

(タカコ) 「ねぇ、幽霊部員って、募集するものなの?」

(ヒトミ) 「しないよね、フツー」

(エ リ) 「えっ!?書いちゃった」

(ヒトミ) 「なんで~」

消去法でみていきます。まず、質問者がタカコ。また、ユキは蚊帳の外。となると、「しないよね~」「書いちゃった」の掛け合いは、ヒトミとエリということになります。

これ、なにがわかりずらいって、ヒトミがポスターを直接書いてるのに、「幽霊部員」の部分の記述のみ、エリの仕業という点。

ということで、エリは、看板を直しているんで、一見「ポスターはヒトミ1人で仕上げた」ように見えますが、共同作業ということになり、会話の話者は、以上の通りとなります。

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