統一のとれた「なにげない女子高の日常」的雰囲気にあって、この第5話だけが完全に異色のストーリー。ホラー色の強い怪談モノで、しかも、提示されたナゾも一切解決されないまま、あやふやに終わるという。
シリーズ中、「浮いた回」であることは間違いなく、かつ、評判も賛否両論アリ。とはいえ、管理人含め、かなり「否定派」が多いのも事実のようです。
ちょうど昨日紹介した「元祖ファンサイト」さんでも、5話の感想にて否定的評価がなされてました。で、同時に以下のような疑問が提示されていたので、ちょっと考えてみます。
タカちゃんは別の中学からこの学園の高等部に入ってきたようだ。
だったら、何故この学園にまつわる噂話をみんなに説明してるんだ?
この場合ユキが適任だったはず。
エリ(永田杏奈)、ヒトミ(林知花)、ユキ(橋本真実)は中等部からの持ち上がり組であり、タカコ(福井裕佳梨)のみが高等部から転入組。
なので、たしかにタカコが、だれよりも学校の噂話(地下室の幽霊)に詳しいというのは、多少無理があるようにも思えます。
ただ、これは「あのね、中学の友達から聞いたんだけどね」という伝聞。好意的に解釈すれば「たまたまタカコには噂好きの友人がいて、たまたまその友人が清華女学院の噂を知ってて、たまたまそれをタカコに語った」。さらに、地下室の幽霊は、「当該校の生徒は知らず、一方で他校の間ではそこそこ噂になっている伝説」といえるのかもしれません。
で、もう1点。タカコ以外の「話者としての適任者」ですが、これがユキというのは、まったく同意。
なによりユキの母が25年前の卒業生である点、母から、なんらかの形で伝説が受け継がれていると考えると自然です。っていうか、ここまで書いてきて、ホント、ここはユキを話者にすべきだったのではないかと思えてきました。
なお、この回のみ出演のゲスト、アヤカ(野村恵里)とソノコ(松本まりか)は、いずれも「ピチレモン」のモデルだったりします。