ナツのツボミ日記

女子高写真部の日常を描いた伝説の学園ドラマ『ナツのツボミ』(2000年NTV)の思い出サイト付属ブログ

マリア様がみてる?~学院のマリア像~

『ナツのツボミ』ブログ開設の第一発目は、物語の影の中心、裏の主役ともいえる「学院のマリア像」について考えてみたいと思います。(下の画像は「部室棟のマリア像」)

f:id:GYOPI:20160809023107p:plain

清華女学院は、ミッション系の学校ということで、学内にはマリア像が置いてあります。代表的なのは部室棟の廊下の突き当たりに置いてあるマリア像。第7話では、タカコ(福井裕佳梨)が授業をサボって祈っていたもの。

こちらは、物語の最後にも登場し、用務員(藤村俊二)が布で包んで持ち去るのがラストシーンとなっており、『ナツのツボミ』の世界における「マリア像」の持つ意味の重要さがわかります。

で、間違いやすいのが、「鼻の欠けたマリア様」。これは、第3話の写真部部室にて、ユキ(橋本真実)の口から語られます。「マリア様のね、鼻がね、欠けてるの」「イヤじゃんんね」「なんで直さないんだろう?」

こう不思議がるユキに対し、「完璧なものより、不完全なもの、なにかしら欠点があるほうが良いこともある」と言うエリ(永田杏奈)の発言に続きます。

こちらの「不完全なマリア様」は、映像としては一切画面に登場することはありませんが、「お御堂のマリア像」ということで、学院の象徴ともいえる像。おそらく、相当大きなものであると推測されます。

よって、『ナツのツボミ』においては、「部室棟のマリア像」と「お御堂のマリア像」という2つのマリア像が存在することになります。画面に登場する部室棟の像の鼻を見て「あれっ!?欠けてないじゃないか」と思いがちですが、これは別物ということです。